2009年1月26日月曜日


今回私が提案するのは、GE Casting Mapというものです。
これは、全国,世界各地に所在するテレビやラジオの放送局や、個人運営のストリーミング放送の発信地をGoogle Earth上にマッピングし、Google Earth上で番組の視聴を可能にするというシステムです。

今日ではYouTube等の動画配信サイト,Gyao等のネットTVの影響や、ネットラジオ,peercastなどにより、
・ネット環境があればどこの国の番組でも視聴可能になった
・個人による番組配信が可能になった
と言えるのではないかと思います。
つまり、単純に視聴可能な番組が大幅に増えた、という事です。

これらの番組を管理するのに、もはやテレビのリモコンやラジオのチューニングダイヤルだけでは事足りません。そこで、GE Casting Mapにより、Google Earth上をリモコン兼モニタにして、番組を視聴したらいいのではないか、というのが今回の提案です。



Google Earth上には、発信地となる場所がマッピングされていて、その場所を選択すると番組の視聴が始まります。放送局と個人配信の番組は同じように地図上にマッピングされてはいますが、アイコン等により区別がつくよう設定されています。



ニュースや番組のロケ等で、撮影場所がスタジオ内から外れると、地図も動きます。

例えばこの画像では、イスラエルのガザ地区に注目しています。




このように、番組の画面内の出来事が、世界のどこで起きているのかという事が一目で分かるようになります。加えて、現行で放送されている内容だけでなく、過去に放送した番組も視聴できるようになると、ニュース等のスクラッピングの面で非常に便利になります。(現在は著作権の問題で難しいようだが。)


個人的には、「鉄腕DASH」のソーラーカーの企画や、「田舎に泊まろう!」等のような番組で、このシステムを使って何かできるのではないかと思います。




また、個人運営の番組を視聴する際には、ご当地楽曲配信番組等の検索で大いに役に立つのではないかと考えています。パソコンに保存した曲を聴くのに飽きたら、たまにはどことも分からない外国のラジオを聞くのも楽しそうです。

2009年1月25日日曜日

2013年の首都大3年生に課題を出す

このブログに書き込むのもすごく久しぶりですね。
さて、今回の課題ですが

「2013年の首都大3年生に「ネットワークメディアアート演習」の課題を出す」

というものです。

そこで、私が提案するのは、
あなたから見た「ネット」とはどういうものなのか、ネットに繋がっていないパソコンで説明せよ
という課題です。

2013年というと、個人向けインターネットサービスが始まって20年になるそうです。
Wikipediaによると、「1993年 TWICSが日本初の個人向けISPとなる。」とあります。
つまり2013年の大学3年生は、生まれたそのとき(または生まれてすぐ)、既に今日私たちが指す「ネット」というものが存在しているのです。
よって、これは私の推測なのですが、彼らはネットというものに抵抗もなく、もう既に存在している技術として受け入れているのではないか…、と考えます。

ここで、私たちが「既に存在している技術」を使うときのことを考えてみます。
例えば、私たちの世代でブラウン管の仕組みについてちゃんと知っている人は少ないだろうと推測します。
他に例えを挙げるならば、三角比の元々の意味を知っているかどうか、漢字一つ一つの成り立ちを知っているかどうか……などなど。
今現在、この2号館502にいるコースの仲間2名にブラウン管の問題を投げたところ、2人とも「わからない」でした。

このように、私は、5年後の同世代の学生に「ネットって、どういう仕組み?」と聞いたときに、「わからない」という回答が多くなるのではないかと推測しています。
自分たちの使っている技術をちゃんと知ることが、必ずしも為になる、という訳ではないかもしれませんが、これからネットに触れながら授業をしていく学生にとっては、自分たちの関わっている技術を知っていていいはずです。

そして、条件の「ネットに繋がっていない〜」ですが、単純に実演されるとどうしようもないので、発表の方法は各自で考えてもらうという方向で固めるためにつけています。

問題としては、「ネットとはどういうものか」をストレートに説明されてしまうと、何ともつまらないものになってしまう点ですかね…。
各個人のバイアスがかかった発表になればいいなと思うのですが、そのように導くにはどうしたらいいのかわからなかったです。